2016年2月24日水曜日

大塔川 黒蔵谷









泳いで取り付いてクライミング上陸する、沢登りの最も盛り上がる場面が続く極上の沢。水量と沢の大きさも絶妙なのでほぼ総て直登突破が可能だ。深いゴルジュではないので森の息吹も心地よい。地球に生まれてよかったー。となることは必至である。あと、帰りの林道で悪態をつくのも。

<アプローチ>
富山からだと北陸自動車道で名古屋、名古屋から紀伊自動車道を使い尾鷲まで。そこから国道利用して川湯温泉から林道終点まで。オール高速道路利用で富山からおよそ7時間くらいで入渓点。海外に行った方が楽なんではないかと思うがいく価値は有る。

<装備>
ウエットスーツ、ライフジャケットが有ると楽。殆どフローティングロープで対応可能。一つ大きな滝があって巻くことになる。巻きはそこそこ悪め。そこでダイナミックロープを使用するかはその人次第。カムとかナッツとか基本いらない。

<快適登攀可能季節>
7月~9月。暑い時期にガンガン泳ごう。富山と違ってアブがいない。夏休みのリゾートにいかがでしょう。

<博物館など>
熊野神社本宮大社:世界遺産の紀伊山地の霊場と参詣道。神仏習合と修験道の信仰は誠に興味深い。神社そのものはいたって普通の雰囲気。併設された小さな博物館で信仰について学べる。蔵書も渋い物もある。

<グルメ>
道の駅おくとろ:食堂では1080円という安値でビュッフェスタイルの食事が可能。種類、質ともに高いので食欲旺盛な沢ヤに最高。また食べに行きたい。

<温泉>
湯の峰温泉公衆浴場:1800年の歴史を持つ温泉。大浴場は250円と破格の値段。温泉街の雰囲気も最高である。
源泉は日に七色に変わるといわれるので有名。これは溶存ケイ酸の粒子径の成長によると考えられている。小さな粒子状態ではレイリー散乱優位、粒子の成長に従いミー散乱優位となり、青~白色に変化する。恐らくその他コロイド粒子の分散状態によっても色彩は変化している。因みにつぼ湯は700円で30分間交代制なので変化を楽しむことが出来ない。

紀伊半島に火山が無いのに温泉が湧いているのは、フィリピン海プレートの浅い部分で圧力による脱水作用が起こり、熱水が生じるためと考えられている。なので、浸かっているお湯は大地の由来かもしれない。地球に生まれてよかったー。

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